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初代諸戸静六について
  諸戸清六は1846年、三重県桑名郡木曾崎の加路戸大新田の諸戸家に長男として生まれた。諸戸家はこの地で農業を営んでいたが、清六の父・清九郎が商売に失敗し、身代を潰してしまった。1847年、一家は住み慣れた地を離れ、米・塩・肥料の採取業をしながら各地を転々とし、やがて船馬町に落ち着くと船宿を営んだ。

清六は十八歳で家督を継ぐも、この時受け継いだものといえば布団・衣類・道具と約二十石積の船一隻、そして一千両を越える莫大な借金であったといわれている。清六は桑名という地の利をいかし、米の買い付けを始めた。そして昼夜を問わぬ激烈な働きぶりで、わずか二年ですべての借金を返済したのだった。

財を成した後も、清六は質素な生活を貫き、決して華美に振舞うことをしなかったが、公共事業への投資には力を惜しまなかった。もともと桑名一帯の井戸水は混和物が多く、飲料水に適さなかったことから、清六は水道施設を独力で設置し(諸戸水道)、一般に開放した。また桑名町内三十箇所以上に消火栓を設けた。このような設備は当時大都市を除いて稀なものであり、全国で七番目であったといわれる。
  諸戸清六写真
諸戸清六 (1846-1906)
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